木造住宅の耐震補強のポイントと実務講習会
2009年9月29日 木造住宅の耐震補強のポイントと実務講習会に出席してきました。
最近、海外でも大地震が起き、建物が倒壊してその下敷きにより圧死というとても胸がいたニュースがありました。
決して、他人事ではないと思います。私が住んでいる会津若松市は比較的自然災害の少ない地域です。
特に地震に関しては、震度3以上など滅多にありません。
既存の木造住宅の耐震アップのポイントを上げます。
- 柱・梁・筋かいの接合部分をしっかり金物補強すること。
- 耐力壁(筋かいや面材)をバランスよく、一定基準以上になるように増やすこと。(特に建物外周部は効果あり)
- 基礎の強度をアップさせる。(鉄筋がないような基礎には、その脇に鉄筋入り基礎を抱合わせる)
- 建物の軽量化(重量のある瓦屋根を軽量な鉄板屋根に葺き替える)
- 屋根や小屋上などの水平構面といわれる部分を固める
上記のようなことが結局耐震補強工事になるということです。
これは、単独で行うと部分的に建物を壊し補修しなければならず、費用も本来の耐震補強工事以外の部分も
かなり掛ってしまいます。できれば、通常のリフォーム工事と合わせてご計画すると費用も抑えられます。
建物の規模、状況により一概には言えませんが、100万円から300万円程度かかると思います。
一つの目安として昭和56年以前に建設された住宅にお住まいなら、まず、耐震診断を受けることをお勧めします。
耐震診断の結果、耐震性に問題があれば適切な耐震補強を行うことを検討するといいかもしれません。